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2012/01/28

【d.schoolメソッド】ブレストのファシリテーション

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photo via innovationlab

d.schoolメソッド
4回目の今回は、ブレインストーミングにおけるファシリテーション(調停/調整)の重要性と具体的な立ち回りを紹介する。あわせて、以前投稿した『ブレインストーミングのルール』というタイトルの記事も参照すると理解が深まるかもしれない。
スタンフォード大学d.schoolの提供しているUse-our-methodsより、以下に翻訳していく。


▶なぜブレストをファシリテートするのか?

良いファシリテーションは、創造的なブレストに欠かす事ができない。ブレストは、幅広いアイデアを思いつく事ができるようにおこなうわけだが、良いファシリテーターは、メンバーが円滑にブレストを進めるための土台を築くのである。



▶どのようにファシリテートするか?

1: エネルギーを与える
ファシリテーターの役割は、メンバーにアイデアを止めどなく出させることだ。その時に鍵となるのは、生み出したいブレストの答えの「種」となる質問である。ブレストの間は、メンバーのリズムが途絶えないように気を配ろう。

もし、メンバーのアイデア出しが減速してきたり、行き詰まってきたら、「HMWクエスチョン」のパターンをいくつか提示して、他の方向に考えを向けることができるようにしてみよう。(*HMWとは: How Might Weの略。もし〜の場合はどうだろうという質問群)
その為にも、事前に「HMW」の選択肢を用意しおくといいかもしれない。

他にも、やや挑戦的なアイデアを用意しておくと、メンバーを再び活性化させたい時に便利だ。(すなわち、行き詰まったときに出す。)

2: あえて制約を設けてみる
あえて制約を設ける事で、新しいアイデアの引き金にしよう。
例えば、「もし円かったらどうだろう?」であるとか「スーパーマンだったらどうする?」、「夫や妻だったらどうするか?」「100年前の技術状況だったらどのようにデザインしただろうか?」といった具合に。

また、ブレストのプロセスにおける制約も加えてみる事ができる。例えば、20分の間で、50のアイデアを生まなければいけない、といったように。

3: 空間に気を使おう
ブレストをする際の空間にも気を使おう。縦に広く書くスペースがあることを確かめよう。それにより、出来る限り多くのアイデアを記載することができる。

書く時は、大きすぎず・小さすぎず。他の人が書く欄を邪魔しすぎないように。
また、大まかに言えば、二歩くらいの距離でホワイトボード(や黒板)にたどり着けるような距離に皆が居る事と作業しやすい。
そして、皆がポストイットとマーカーを使いたいときに使えるような状態にしておこう。それにより、思いついたら即座に記入することができるし、全体のリズムを減速させない。



出典: Use our methods - d.school

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この記事は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。
尚、オリジナルのコンテンツはスタンフォード大学d.schoolウェブサイト内にあります。

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