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2012/05/18

「デジタル」の未来を予測する6つの方法 - IDEO Duane Bray氏講演

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photo via Mashable

米オハイオ州でMashable Connectというカンファレンスがおこなわれた。Mashableといえば、Social、Tech系を中心としたビジネスポータルサイトだが、リアルな交流と、ディスカッションを深める為に、5月3日〜5日にかけてカンファレンスが開かれた。
中心的なテーマは、『デジタルの未来(the Future of Digital)』だ。


Mashableのウェブサイトでは、同カンファレンスから、IDEODuane Bray氏の講演が紹介されていたので、かいつまんで紹介したい。『デジタルな行動の未来を予測する6つの方法』(6 Ways to Anticipate the Future of Digital Behavior)という興味深いタイトルだ。

▶3つの変化

まず、前提として取り上げられているのは、三つの(起きつつある)変化だ。

  1. From Data Trails to Collective Intelligence

    photo via open path
    ⇒例えばGoogel MapsやFoursquareといったサービスを考えると分かるのは、データの軌跡(どこからどこへ行ったか?)が、単なる連続的なデータではなく、集合知のように操作可能なものになること。おそらく、ビッグデータ系の話題とも接続出来そうな側面だ。

  2. From Single to Multi-Threaded Narratives

    ⇒「単一から複層スレッドの会話へ移行する」というのは、たとえば友人みんなと会っている一方で、並行して携帯でチャットが繰り広げられるといったような状態(その集団の内外で)。これにより会話のモードが変化するとBray氏は述べる

    photo via Mashable
  3. From Singular to Mosaic Identities

    ⇒「単一からモザイク状のアイデンティティへ」というのは、(メールアカウントや匿名が可能なSNSアカウントを複数もっていると感覚的につかめるだろうが)ウェブ上でのアイデンティティ(名前を含めた自己同一性)が、一人の人間につき複数対応する複雑な状況になるという点。
    名前が異なるだけでなく、一人の個人で有るにもかかわらず、振る舞いやパーソナリティーも棲み分けされていくといったようなお話。





これら、起きつつある変化を述べる一方で、Bray氏は、その未来を予測する6つのアプローチに触れている。

▶(デジタル環境の)未来を予測する6つの方法
  1. 快適なゾーンから抜け出す事(Get out of your comfort zone)
  2. エクストリームユーザーを通じて尖ったヤツに注目(Magnify the edges through extremes)
  3. 自らの専門領域を超え似たケースに注目する(Explore outside of your field or industry for analogous behaviors.)
  4. 人間中心に物事をみるように心がける(Create human-centered view)
  5. サイズが合うかどうか試してみる: 他者のツールや場所、経験を試す(Try it on for size)
  6. 手に取れるようなモノに落とし込み、実験に積極的になる(Get tangible: Introduce and encourage experiments.)

【リンク】
6 Ways to Anticipate the Future of Digital Behavior - Mashable Tech

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