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2012/10/08

映画マイノリティーリポートに出てくるインターフェースは微妙 - 米frog社Mark Rolston氏

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テック系のニュースサイト"The Verge"において、デザインファームfrog社のチーフ・クリエイティブオフィサーMark Rolston氏のインタビューが公開されている。

frog社において18年のキャリアをもつRolston氏は、Dell.comのEC設計などの立役者だ。今回は、同記事『Frog's Mark Rolston: the 'Minority Report' interface is a 'terrible idea'』より、Rolston氏の考える未来のインターフェースに関してかいつまんで紹介したい。


▶多様化するデバイスの形状

Rolston氏は、大きな変化は「コンピュータ自体がこれまでとは全く違う形になりはじめる事」だと述べる。特に、人間の身体や、住んでいる部屋に形状をあわせたコンピュータが生まれると考えている。

The bigger story is that we're going to eventually start to see devices, essentially computers, in new shapes. Some designed for our bodies, and others designed to be part of the rooms we live in. I'm looking forward to this future.  - via The Verge 強調部分筆者




photo via FGAGETS


▶正直、マイノリティー・リポートようにはならない

ファイルを整理したり、編集、選択する為に、映画に出てくるトム・クルーズは、腕を大きく振りかざしスクリーンをコントロールしている。しかしながら、そういった作業は本来、手、指を用いた小さな動きの方が適しているとRolston氏は指摘する。

一方で、全身を用いたジェスチャーは、ドアの開閉や照明のオン/オフなどとは親和性が高い。Rolston氏の関わるプロジェクト"Table Talck"の実験映像が紹介されている。



▶次にくるのはボイスコントロール

例えば、タッチスクリーンという技術自体は、製品に組み込まれる20年以上前から存在していた。多くのテクノロジーが、商用で用いられる前から技術的には可能になっている。

そういった意味で、Rolston氏は「ボイスコントロールが更に重要な位置を占めるようになるのでは」と指摘する。大きなコンピュータしかなかった時代を経て、今や小さなデバイスを通じてコンピュータとインタラクションする機会は多くなった。

一方で、主な手段はキー入力、ボタン操作ばかりだ。デバイスが小さくなり、より賢くなった今、ボイスコントロールの入る余地は沢山ありそうだ。
If you look at the full range of experiences you have with computers throughout your day, you'll find that many of those interactions are very small discreet tasks that might be replaced by voice, gesture, or other new models. - via The Verge

インタビューの全容は、The Vergeでチェックしてみて欲しい。

 【リンク】
Frog's Mark Rolston: the 'Minority Report' interface is a 'terrible idea' - The Verge

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